先日、知人が友達からカルト宗教に勧誘され大変な目にあったと聞き、10年近く前に私自身がマルチ商法に勧誘されたことを思い出しました。
マルチ商法とは
マルチ商法はwikipediaによると「連鎖販売取引」と書かれています。
少し分かりにくいので、警視庁のホームページに書かれている概要を引用します。
商品を販売しながら会員を勧誘するとリベートが得られるとして、消費者を販売員にして、会員を増やしながら商品を販売していく商法です。
出典:警視庁ホームページ
マルチ商法の組織によって違うと思いますが、私の友達がはまっていたマルチ商法は「高度に組織化」されていたようで簡単に抜け出せず、ノルマ達成も非常に大変だったようです。
そのため、友達は会社を休職し実家に戻ることに、、
友達から誘われた内容
私が友達から話をもちかけられたのは確か夏頃でした。
友達とは隔週くらいで会ってましたが、少し様子が変わってきたなーと思っていた頃です。
ある日、私と友達が住んでいた場所とは離れた都内某所で「お茶飲もうよ」と誘われたのですが、何でそんな場所でお茶飲むのか不思議で質問しましたが、明確な答えが返ってきません。
怪しいと思いながらも、たまたま近くに行く予定があったのでとある喫茶店で待ち合わせすることに。
待ち合わせ場所に見ず知らずの男
喫茶店に着くと、友達が見ず知らずの男と一緒にいます。
「やっぱりかー」と思いつつ、ひと通り話を聞くことに。
随分前のことなのでおぼろげな記憶ですが、政治経済の話と自己成長の話を絡めていたような気がします。
その頃はかなり本を読み勉強していた頃だったので、ほとんどの話を論破できたはずですが、聞き流していたと思います。
頻繁にトイレに行く2人
まったく気乗りしなかった私の様子のせいか、頻繁に2人がトイレに行っていたことを思い出しました。
交互に行っていたか、一緒だったか忘れましたが、2,3時間のうちに10回ほど行ってた気がします。
携帯電話で本部(?)から指示を仰いでいたのでしょう。
友達はマルチ商法の初心者なのは明白でしたし、もう一人も大した実力の持ち主じゃなかったのでしょう。
私は結構冷めたところがあり、その時には既に友達としては見ていなかったと思います。
マルチ商法の断り方と注意点
マルチ商法は図に乗らせると最悪なので、向こうのペースに乗せられないことが大事です。
金融危機や世界情勢リスクの話、うまい話、皆がやってる、といったネタを持ってくるのが常套手段です。
ある程度世の中を冷静に捉えられていれば、本質をつく質問を投げかければ詐欺師の化けの皮は剥がれるので安心してください。
本当に分かって話しているわけではないので。
マルチ商法を断る方法は、「ブレない自分」を持っていることが一番ですね。
明らかに論理展開でおかしい部分が出てくるので、そこを冷静に見極めれば大丈夫。
ただ、そんなことは先方も想定範囲内なので、「一度会わせたい人がいる」「近くにより詳しい人がいる」などと言ってくる可能性が高いです。
これで連れだされる先は事務所なので、入ってしまうと出てくることは難しいでしょう。
絶対に喫茶店など公共の場から他の場所には移動しないでください。
ブチ切れて喫茶店を後に
私の場合、あまりにも強引に時間を引き伸ばすので、とうとうブチ切れ喫茶店を出ました。
友達をおもいっきりぶん殴りたいところを我慢し、「早く抜けた方がいいよ」とか言って店を出た気がします。
もう一人が何か言っていたような感じでしたが、聞く耳はもちませんでした。
友達の末路
かなり頭にきて、その後なんどか電話が鳴りましたが一度も取ることなく無視を続けました。
この友達は、最終的にはこのマルチ商法の組織から抜け出ることになりますが、そこまでの道のりは平坦ではなかったようです。
自宅アパートまで組織の人間が監視?するようになってしまい、親や会社の人を巻き込んで夜逃げ同然でアパートを出でやっと組織と縁を切ることができた、という話を聞きました。
その後、会社も休職し実家で静養することになったようです。
まとめ
このようなマルチ商法の組織は特別なのかもしれませんが、知人がカルト宗教の勧誘を受けた内容と私の経験が結構似通っていたので、手法自体は怪しい組織が今も実施しているようです。
皆さんも、急に友達から変なところでお茶の誘いがあった時などは気をつけてくださいね。