ジャイアント(GIANT)はその名の通りロードバイク界のビッグメーカーです。
台湾で生産されたジャイアントのロードバイクは、アジアはもちろんアメリカやヨーロッパでも大人気です。
その理由が、「えっ、この値段でコンポーネントはフルアルテグラって。。何か間違えてない?安すぎだよ、これ、、」と衝撃を受けるほどのコストパフォーマンスの高さです。
サイクルウェアで考えるとまあまあの品質のものを格安で提供しているsaitoimportのような位置づけでしょうか。
普通のロードバイクメーカーが同じレベルのロードバイクを並べると、値段が一緒くらいならコンポーネントが1ランク上のものが付いているのがジャイアント。
ジャイアント(GIANT)がどれほど巨大か
※ちなみにジャイアントはロードバイク用のグローブなども作ってます
ジャイアントの規模
なんとロードバイクをはじめとする自転車の年間生産台数550万台以上と世界最大規模です。
トヨタが歴史上初めて自動車を年間1000万台以上生産したことが話題になっていますが、ジャイアントの自転車生産能力が分かりますね。
生産拠点は台湾の本社工場を中心に9つのファクトリーを世界中に配置しています。
最新の動向を踏まえた新たなスタイルの提案や、あらゆるニーズにも対応するため、13の拠点と各国代理店から情報を収集。製品の出荷とともに新製品の開発をおこなう体制を整えています。
マーケティング、販売拠点としては世界に13箇所あり、日本にも「ジャイアント日本法人」が1989年に立ち上がっています。
ジャイアントのロードバイクが安い理由
ジャイアントの自社工場は生産プロセスを徹底して効率化するリーン生産方式を採用し、少量多品種生産に対応しています。
※リーン生産方式とは、トヨタのカイゼン方式など日本の自動車業界の生産方式を参考にMTGの研究者が生み出した生産管理方式のこと。
原材料は必要に応じて発注・生産し、無駄な保管場所を排除することで、生産に必要なスペースと最低限の資材置場があれば良い環境です。
また、ロードバイクホイール組み立てなどオートメーション化できる工程は、最新の設備を投入し無駄が出ない方式をとっています。
工場で働いている従業員の熟練度が高く、習熟した技術や機械では難しい作業を正確に実施できるので、手戻りが少なくスピーディな生産が可能となるのがコスト減の要因の一つ。
じゃ、ジャイアント買っときゃ問題ない?
コストパフォーマンスは本当に素晴らしく、今すぐロードバイクレースに出れるようなスペックの完成車が10万円でワイズロードに売られていたのには驚きました。
価格と性能だけ見ているのであればジャイアントの10万円程度のロードバイク完成車を買えば間違いないです。
ただ、ちょっと気になるのは「ブランドの格」です。
ロードバイクを趣味にしている人の中にはヨーロッパブランド(特にイタリア)ブランドが一番で、ジャイアントはちょっと、、 という人がいるのは事実。
車で言うと、ジャイアントは「燃費も良くて大人5人乗せることができるアクア」のようなイメージかもしれません。
移動することを考えたらコスパが最高だけど、面白みや人に自慢できるようなものがちょっと薄い感じですね。
ただ、そんなイメージを払拭できるほどコスパが高く品質の良いロードバイクメーカーがジャイアントですよ!