ロードバイク初心者が最初に驚くのが「ロードバイクに乗ればとんでもなく速く走れると思ったのに、思ったほど速く走れない」という事実です。
実はそれなりに練習しないと速く走れるようにならないのがロードバイクですが、そのことに気がついたときに人がとるパターンは次に3つのうちのどれかあたはまります。
1.ロードバイクはスタイルだけ楽しめればいい
2.自転車(ロードバイク)で速く走れたって危ないだけだ
3.ロードバイクでもっと速い速度が出せるようになりたい
この記事を読んでいただいているってことは「もっと速くなりたい」と思ってますよね?
そうでなければ時間の無駄になりますので、違う記事をお楽しみください。
photo credit: Pörrö via photopin cc
ロードバイク練習で初心者がはまりやすい3つのウソ
できるだけ長い時間をロードバイクに乗れば速くなれる
ロードバイクは「速く」走り、「遠く」へ行くために進化を続けてきた世界最高の人力で動かせる移動手段です。
ロードバイクで長い距離を走ることがロードバイクを楽しむ方法としてポピュラーになってきていますね。
ロードバイクで長い距離をロングライドすると車では楽しめない季節の移り変わりを肌で感じることができ、電車では体験できない自由な旅を満喫することができます。
ロングライドはロードバイクの楽しみの一つなので否定する気は全くありませんが、ロングライドをしているからロードバイクを速く走らせられるようになる、という風潮が一部あるようです。
残念なことですが、いくらロングライドをしても意識をしていなければロードバイクを速く走らせられるようにはなりません。
全くロードバイクで走っていない人と、月に2回は150キロをロングライドをしている人ではロングライドをしている人の方がロードバイクを速く走らせられることでしょう。
ですが、ただ漠然とロングライドを楽しむこととロードバイクを速く走らせるために練習することは違います。
上記記事で書きましたが、ロードバイクは距離を長くのれば速くなれるのではなく、決めた時間を「全力で」走る練習を積み重ねることで速くなれます。
少しずつ限界を超えていくイメージです。
最初は楽なロードバイクの姿勢(ポジション)がいい
ロードバイクのポジションは前傾が深いので、必要な筋肉が備わっていないロードバイク初心者にはそのポジションを維持するだけで苦痛です。
楽な姿勢でロードバイクに慣れ、少しずつ前傾を深くしていって空気抵抗が少ないポジションに変えればいい、という考え方が広まっていますが、せっかくロードバイクを速く走らせる機会を失っています。
ロードバイクのポジションは「人の力を最大限出せるようにするために最適なポジション」です。
人によってロードバイクの最適なポジションは違いますが、前傾が深いポジションは必須です。
参考記事:ロードバイク初心者が「つらいから」やってしまうロードバイクの間違った乗り方
この記事で書いたように、ロードバイクを走らせるときに使う筋肉が、ポジションにより変わります。
ロードバイク初心者が楽なポジションのまま練習すると、不必要な筋肉が発達するばかりで結果的にロードバイクを速く走らせることができなくなります。
ふくらはぎの筋肉が異様に発達した方をために見ますが、楽なポジションで脚で踏むペダリングを積み重ねてしまった例ですね。
最適なポジションでロードバイクの練習をすれば、見た目にはとてもスラっとしてきれいなボディラインが手に入れられるはずです。
ロードバイク機材が悪いから速くなれない
ロードバイクの完成車は10万円以下のものから100万円を超えるものまでいくらでも選択肢があります。
速く走れない理由をロードバイク機材のせいにすることは、よくあると思います。
特にロードバイクホイールの違いはよく言われていますね。ヒルクライムなどで「ギアを一枚重く出来た」など。
実際のところ、コンマ1秒、1cmを争うロードバイクレースの勝敗は機材で決まる場合も多々あると思いますが、ロードバイク初心者レベルでは、10万のロードバイクでも100万のロードバイクでもさほど違いはないと考えていいです。
最近流行しているエアロフレームなども、1時間走って10秒くらいの違いが出る程度だと聞いています。
もちろん、プロのタイムトライアルレースでは1時間で10秒も違ったら相当順位に差が出ると思いますが、ロードバイク初心者はちょっとした気持ちの上がり下がりで変わってしまう誤差の範囲です。
機材を変えたから劇的に速く走れるようになる、ということはありません。
まとめ
ロードバイクを速く走らせるには「続ける気持ち」が大事です。
一ヶ月くらいでは変化がありませんが、3ヶ月程度きちんと練習したら目に見えて速く走れるようになるのがロードバイクです。
どんなに運動音痴でも、はじめる年齢が遅くとも、ロードバイクレースで勝てる可能性はありますよ!