健康診断の結果で一喜一憂していますか?
ロードバイク乗りが健康診断結果で一番気にするべき項目は「ヘマトクリット値」かもしれません。
ヘマトクリット値とは?
ヘマトクリット値とは、血液中の血球(赤血球)の体積割合を示すものです。
赤血球は皆さんご存知の通り、酸素を運ぶ重要な役割をもっています。
ロードバイクは持久系スポーツなので酸素を効率的に全身に運ぶ身体能力が重要視されていますが、ヘマトクリット値が高ければ酸素を大量に運べる資質がありです。
成人男性だと40%〜50%が正常値ですが、この値が高いほど酸素運搬能力が高いです。
ただ、赤血球の割合が多いということは血はドロドロしていることになるので、血管がつまりやすく脳梗塞など引き起こす可能性が高いとも言えるので注意が必要です。
ドーピングの重要指標になる
ヘマトクリット値はロードバイクプロ選手のドーピング検査にも用いられています。
メジャーなドーピング方法のEPO(エリスロポエチン)。
これは赤血球が少なくなり貧血の症状が出た時に使う薬のことで、服用すると体内の赤血球数を増やし酸素運搬能力を上げるためロードバイク選手が利用するケースがあります。
EPOを摂取するとヘマトクリット値は上がるので、ドーピング判定の一つとなっています。
その基準は成人男子の正常値50%を超えた場合ですが、単純にヘマトクリット値が高い状態でロードバイクレースのような激しい運動を行うと血管が詰まるリスクが高くなるので、その予防とも考えられますね。
ヘマトクリット値をトレーニングで上げる方法
有名なのはマラソン選手による「高地トレーニング」や「低酸素トレーニング」です。
酸素が薄い状態で持久系トレーニングをすると、体が酸素を運搬する必要性を感じ赤血球の割合を意図的に増やすことができます。
筋肉に負荷をかけて筋繊維にダメージを与えると細胞が壊れ、休息しているときにもっと筋繊維を太くして負荷に耐えられるようにする体の仕組みと似ていますね。
体質で高い人がいる
ヘマトクリット値は生まれもって高い体質の人もいます。
ロードバイク選手で有名なのは、ダブルツールを達成した故マルコ・パンターニでヘマトクリット値は52%だったそうです。
ちなみに、わたし自身も元々ヘマトクリット値が高い体質のようで、50%前後をウロウロしています。
酸素はいつも足りてませんが、、
まとめ
健康診断では体重ばかり気にしがちですが、ロードバイクトレーニング指標の一つとしてヘマトクリット値の推移を気にしてみるのも良いかもです。
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