先日ご紹介したパイオニアパワーメーターの特設サイトができています。
ここでエキップアサダ監督の浅田顕さんの寄稿が掲載されていますが、「ペダリングはシチュエーションによって変えるべきもの」との見解が載っており少し考えさせられました。
ヒルクライム時のペダリング
シッティング時のペダリング
ヒルクライムの場合は常に負荷がかかるので自然とペダリング効率は高まるので、意識的にペダリングをキレイにすることなく高い値が出るようです。
意識するポイントは、踏み脚時に早めに力をかけクランクが90度のときに大きなトルク(力)をかけることとのこと。
だいたいペダリングスキルのセオリー通りですね
ダンシング時のペダリング
ヒルクライムのダンシングでは体重を使って脚を踏み下ろすので、大きなパワーが出ます。
ピークパワーは120度時点になるので、シッティングとは意識するポイントが違います。
ただ、最後まで踏み下ろしてしまうともう一方の脚で踏み下ろす際の抵抗になってしまうので、ポイントを切り替える意識をもってペダリングする必要がありそうです。
イメージとしては、体幹をぶらさずにリズムよく脚を踏み降ろす感じでしょうか。
スプリント時のペダリング
スプリントやアタック時のペダリング効率を上げるには、90度でピンポイントに最大パワーを出すイメージです。
体重を使ってスプリントすると、どうしても120度くらいがピークパワーとなってしまうので、体幹を維持してダンシングしながらも空中に浮いているようなペダリングが必要になってくると想像できます。
そう考えると、アタックやスプリントは脚の力ではなく体幹とペダリングスキルが非常に大事になると思います。
タイムトライアル時のペダリング
タイムトライアルではポジションが前よりになるので、ピークパワーは100度くらいになります。
また、ペダリング効率よりもエアロポジションを優先するのでペダリング効率は落ちるのはしょうがないようです。
プロでも51%程度なので、タイムトライアルのペダリングは効率を高めるのではなくエアロポジションを突き詰めた方が結果として速く走れることを示唆しているかもしれません。
まとめ
パイオニアのパワーメーターにより、ロードバイクのペダリングはシチュエーション毎に変わってくることが分かりました。
今まではひとつの理想的なペダリングを求めていましたが、そうではなかったのですね、、
これは普通のパワーメーターの数字だけ見ていては絶対に分からないことだったのでとても貴重な情報です。
できれば自分でもペダリング効率を測定して改善につなげていきたいです。
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