ブエルタ・ア・エスパーニャも中盤に入ってきていますが、ロードバイクのステージレースを見たことはありますか?
以前の私はロードバイクは好きでしたが、レースを見るのは全く興味がなかったです。
理由は「だって、最後にゴールした人が優勝するだけでしょ?」と思っていたから。
ゴールまでの行程は、優勝が決まったプロ野球チームの消化試合のようなイメージ。
ところが、「サクリファイス」を読んでロードバイクレースを観戦する面白さにやっと気付きました。
ロードバイクレースとマラソンの決定的な違い
ロードバイクレースとマラソンのレースは似ています。
長距離をゴールを目指し走り、一番にゴールラインを通った人が優勝。
ただ、マラソンだとチーム戦の要素はほとんどなく、ロードバイクレースはチーム戦が前提。
この差は何でしょう?
ロードバイクは風との戦い
ロードバイクに乗って30km/h以上のスピードで走ると、風の抵抗が感じられますよね?
その風の抵抗がロードバイクレースをチーム戦にする一番の理由です。
ロードバイクで40km/hくらいのスピードで走るとなると、まさに「壁」。
私の場合ですが、平地無風の条件で40km/hのスピードで走れる時間は20分くらい。
同じ条件で40km/hのスピードを前に別のロードバイクが走りその直後をずっと走っていたとしたら、どのくらい走れるか?
おそらく2時間くらいは走れます。
ロードバイクである程度のスピードで走っていると、先頭が受ける風の抵抗と2番めに走っている抵抗は全く違うもの。
ロードバイクレースは単純に「一番速い人が勝つ」のではなく、風との戦いがあるため戦略的にレースを展開できたチームが有利になる。
だからチーム戦になるんですよね。
「ゴールまでの行程は消化試合じゃない、ドラマがある」と気づくと、チームの思惑や駆け引きが分かるようになり、本当に面白いです。
ロードバイクレースは紳士のスポーツ
ロードバイクレースには「暗黙のルール」が多いのもマラソンと違うところ。
サクリファイスに面白い描写があります。
主人公が初めてロードバイクレースを見たときのこと。
集団から2人が逃げているもののずっと一人が前を引いているため、後ろの選手は力を溜めている。
ゴール直前まで後ろに張り付いているから、きっと後ろの選手がまくってゴールするだろうと考えていた。
結果は、ゴール前500mで後ろの選手が前の選手に声をかけ2人は握手をし、前を引いていた選手が先にゴールするというもの。
2人はもちろんチームメイトではなく違うチームだったので、主人公は混乱。
ネットでこのことを質問すると、「ロードバイクレースならではの礼儀」だと知る。
主人公がロードバイク選手を目指すきっかけになったエビソードですが、ロードバイクレースはルールブックに書かれていない礼儀作法が多く存在します。
これがマラソンレースや、他のスポーツと大きく違うところですね。
まとめ
サクリファイスはロードバイクレース小説として面白いのはもちろん、ロードバイクに興味がない方にもミステリー小説として楽しめる本です。
小説が面白い理由が、ロードバイク選手一人ひとりのロードバイクに関する描写が非常に細かいこと。
元ロードバイク選手か、かなりロードバイク歴の長い作家が書いた作品だと思っていましたが、作者はロードバイクに乗ったことがないとのこと、、
近藤さん、凄すぎる。。
ちなみに私は本で購入しましたが、今はKindleでも販売されているので通勤時間などにスマホで読んでも良いかもですね。
こんにちは。sakurakasaneです。
早速、購入させていただきました(笑)
教えて下さってありがとうございます。
楽しみです。
一つ質問なんですが、冬場の防寒ってどうされてますか?
かなり寒いと聞いています。特に末端が。
それと冬場の汗対策とかありますでしょうか?
教えて頂ければ幸いです。
sakurakasaneさん、コメントありがとうございます!
ロードバイク乗りなら「あるあるー」というシーンが盛りだくさんで、きっと楽しめると思います♪
冬場の防寒は、おっしゃる通り足先と手先がメチャクチャ冷たくなります。
私はスキー用のグローブに、冬用のシューズカバーで末端の冷えを防いでます。
それと氷点下レベルだと耳がかなり痛いので、100均の耳あてを使ってます。これは暖かいですよ!
冬場は流石にあんまり汗をかかないので、対策は特にしてないです。
暑くなったら耳あてを外すくらいでしょうか?
ご参考になれば!
こんにちは。sakurakasaneです。
ご返信ありがとうございます。
本、楽しみです。どっぷり自転車漬けです(笑)
なるほど、スキー用のグローブですか。
ウェアは、冬用ですよね。買わないと…。