|サドル|シートポスト|バーテープ|STIレバー|タイヤ|ホイール|前輪ブレーキ|フロントディレイラー|チェーンリング|クランク|ペダル|チェーン|リアディレイラー|スプロケット|後輪ブレーキ|
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ロードバイクの各パーツ名称は横文字だらけで覚えるのも一苦労。
今までロードバイクパーツの名称を詳細説明せずに記事を書いてきました。
105が11速にバージョンアップした記事でも「スプロケット」という名称を詳細説明せずに使ってますね。
「スプロケットって何?」この前ロードバイクの洗車を手伝ってくれた娘のこんな一言から、独りよがりの記事になってたことを痛感。
この記事では、最低限知っておいて欲しいロードバイクパーツ名称とその役割をまとめます。
サドル
お尻を乗せる椅子です。
ママチャリでも「サドル」という名称は一般的なので分かり易いですね。
ロードバイクのサドルがママチャリとの違う点は、「どっかり座る」のではない点。
どっかり座ると脚の力だけでクランクを回すことになり、体幹の大きな力を使えないため。
きれいなペダリングができていると、座っていても少しサドルから浮いているような感覚になります。
クッション性がほとんどないサドル全体がカーボンでできている「カーボンサドル」なんてものも販売されてます。
シートポスト
サドルとフレームを接続するパーツ。
なんで「サドルポスト」と言わないでシートなんでしょうね?
シートポストは高さを微調整できますが、ペダリングを左右するとても重要なパーツ。
重要なのは材質や硬さなどではなく「調整する高さ」。
サドルに座ってペダリングするときにシートポストを高くしておくと、力を出し易いけれど回転させにくいポジションに。
逆にシートポストを低くすると、回転させ易いけれど力が出しにくいポジションになります。
※私が過去5cmほど上げ下げしてトレーニングを積み重ねたノウハウより
ロードバイク初心者の場合、回すことがなかなか出来ないので最初はシートポストを気持ち下げておくと良いです。
ケイデンス(1分間にクランクを回す回数)90を平地で楽に回せるようになったら、少しずつシートポストの高さを上げていくのがオススメです。
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バーテープ
バーテープはハンドルに巻き、滑り止めや手の衝撃を和らげるために使うロードバイクパーツです。
テニスやバドミントンのグリップに巻くテープと同じような役割。
バーテープで巻いている部分を持つタイミングは多くはなく、長い登りが続いているときやドロップハンドル部分を持ち速いペースで走っている場合など。
機能性も大事ですが「どんな色のバーテープを巻くか」という見た目の方が大事。
ロードバイクをパッと見て最初に目に飛び込んでくるのがドロップハンドルなので印象が大きく変わります。
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STIレバー
STIレバーは手元で変速とブレーキを操作する仕組み。
STIレバーという名称はコンポーネントメーカー「シマノ」独自の言い方ですが、ロードバイク初心者向け完成車のほとんどがシマノのSTIレバーが使われているので詳細説明します。
変速レバー
STIレバーのレバー操作で変速(ギアチェンジ)ができます。
右側がリアディレイラーの変速を行い、左側がフロントディレイラーを操作します。
※一般的に。あえて逆にする方もいます
手前の短いレバーを内側に倒すとシフトアップ、長いレバーを内側に倒すとシフトダウン。
2本のレバーを駆使して変速を行うので、この方式をシマノは「デュアルコントロールレバー」と呼んでます。
ちなみに、シマノのコンポーネントは6種類あり、全てのコンポーネントがデュアルコントロールレバーです。
【シマノのコンポーネント一欄】
- ・デュラエース ←高価!
- ・アルテグラ ←電動もあり!
- ・105 ←2014年のバージョンアップで11速化!
- ・ティアグラ ←ロードバイク完成車に一番多いかも
- ・SORA ←これも完成車に多い
- ・クラリス ←
シマノコンポーネントで一番安価 - ・ターニー ←シマノコンポーネントで一番安価
※ターニー乗りさん、ご指摘ありがとうございます!
※上から価格順
ブレーキレバー
デュアルコントロールレバーがブレーキレバーも兼ねています。
内側に倒すと変速、手前に引くとブレーキがかかります。
ままちゃりと同じように右側レバーが前輪ブレーキ、左側レバーが後輪のブレーキ。
ちなみにロードバイクでは結構なスピードから速度を落とす必要があるので「前輪ブレーキ」の使い方が肝。
安全な場所で30キロくらいからのフルブレーキング練習を何度かやっておくことをオススメします。
一般的なママチャリと違ってロードバイクは重心位置が高いので結構難しいですよ。
ブラケット
ブラケットはSTIレバーの中で、手をにぎるのに適した柔らかい素材で作られた黒く覆われた部分(※純正の場合)のこと。
ブランケット(毛布)ではないのでご注意を。
ロードバイクに乗っていると90%はブラケットを持つことになるので重要な場所。
特に楽にロードバイクでロングライドしたいときには、ブラケットの位置を微調整し自分にフィットする確度にしておきたいですね。
私の場合はブラケットをかなり内側にしぼっており、脇が自然と閉まるような位置に収まるようにしています。
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タイヤ
ロードバイクのタイヤ幅は一般的に21mm〜25mmほど。ママチャリののタイヤ幅は35mm程度ですのでタイヤの細さが印象的ですね。
ロードバイクタイヤは一般的に23mmのタイヤ幅が多いですが、2013年ころから25mmほどの幅が太めのタイヤが流行っています。
細いタイヤの方が太いタイヤよりも転がり抵抗が少ないように感じますが、実際には同じ空気圧の場合は25mmのタイヤの方が”ころがり抵抗”は少ないという科学的な裏付けが。
乗り心地も良くなりそうなので25mm幅のタイヤも良さそうですね。
参考ページ:タイヤのセッティングで走りを変える(別ウィンドウが開きます)
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ホイール
ロードバイクのホイールは前後セットで1万円のものから100万円程度のものまで、それこそピンきりです。
価格の違いは素材の違いによる重さや空気抵抗の違い、耐久性や転がり抵抗の少なさなど。
正直に言うと高級なロードバイクホイールを自分で所有したことはなく、友人から借りてフルクラムのレーシングゼロやカンパニョーロのボーラワンの乗り味を知っている程度。
ただレースでも利用させてもらっているので、数万円で買えるホイールとの違いが歴然としていることは感じます。
高いホイールは「剛性が高いから反応がいい」「カーボンリムなので脚が残る」「軽いから登りが楽」といった違いが。
普段は蚊に刺されても気がつかないほど鈍感な私でも、漕ぎだしてすぐに違いが分かります。
ゲームソフトなどと違い、2,3年経過すると価値がほとんどなくなるようなものでもないので、高級なホイールはお金を貯めて手に入れる価値がありますね。
[追記]フルクラムのレーシングゼロCULTバージョンを購入しました!なんでもっと早く買わなかったのか、本当に後悔しています。
剛性が高いホイールはロードバイクの乗り方さえ変える力がある、そう思えるほどの違いが。
レーシングゼロレビュー記事はこちら:2000km乗ったフルクラムレーシングゼロCULTレビュー
前輪ブレーキ
ロードバイクのコントロールは前輪ブレーキを上手く使えるかどうかで差がつきます。
どこまでブレーキレバーを引けばロードバイクがどのような状況になるか、目標を決めて練習すると良いです。
一度はフルブレーキングでタイヤ痕が残るくらいのハードブレーキングテストを実施してはどうでしょう?
※自己責任でお願いします
フロントディレイラー
チェーリングの変速を行うための機械がフロントディレイラー。
ロードバイクは普通アウターとインナー2枚のチェーンリングを備えており、その切替だけを行います。
たったそれだけですがギアの歯数差がアウターとインナーでは大きく、一番トラブルになりやすい箇所。
特にアウターからインナーに変速したとき、チェーンがインナーギアの内側に入ってしまう「インナー落ち」が多発します。
私もアルテグラの古いモデルと新しいモデルを混在させているので、いくら調整してもインナー落ちが多発。
なんとかインナー落ちだけは避けたくて「チェーンキャッチャー」というパーツを購入して使ってます。
このツールのお陰でインナー落ちがなくなったので、本当に買ってよかった商品。
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チェーンリング
右側のクランクと一体化して回るアウターギアとインナーギアのことです。
チェーンリングを回すことでチェーンが回転し、後輪についているスプロケットが回転することで後輪が回るロードバイクでは絶対ないくてはならないもの。
アウターギアの歯数は52か53が一般的。インナーギアは39が普通でした。
今ではコンパクトクランクと呼ばれているギア歯数が少ないアウター50、インナー34のチェーンリングが増えています。
さらに、最近ではインナーギアの歯数が36というチェーンリングが選択できるようになり、セッティングの幅が広がっています。
※私は新しい105でアウター52、インナー36を選択します
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クランク
クランクを回すことでロードバイクは走ることができます。
右クランクと左クランクは180度で固定されており、どちらか一方を回すと反対側も必ず回ります。
ペダリングで意識しなければならないのがこの理屈。
右側の脚で一生懸命クランクを押していても、左側の脚を乗せているだけだったら右クランクにとって抵抗になります。
ロードバイクのペダリングは左右の連動を意識することが秘訣。
クランクはシマノ以外のサードパーティ製のものが使え、パワーメーターはクランクにセンサーを内蔵しているものが主流になっています。
パイオニアのペダリングモニターもクランク型。
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ペダル
ロードバイクのペダルは「ビンディングペダル」というシューズと固定できるペダルが主流です。
「初めてのロードバイクシューズ選びで大事な3つのこと」でお伝えしたように、スキーと同じような仕組み。
完全に固定されているから力が逃げにくいというメリットはあるものの、信号ストップする際に止まりそうな速度でふらつくと足をつけずロードバイクに乗ったまま倒れてしまうことも。
これが「立ちごけ」というもの。恥ずかしいし危ないことですが、立ちごけしないでロードバイクが上達する人はほとんどいないので安心してください。みんな立ちごけして上手くなっています。
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チェーン
チェーンはロードバイクの要。
クランクで発生した力がチェーンとチェーンリングが後輪のスプロケットに伝達され、後輪が回ることで初めてロードバイクが進みます。
チェーンの動きが悪ければロードバイクの動きも悪くなる、非常に重要なロードバイクパーツ。
一度付けると取り外して再利用ができないパーツですが、「ミッシングリンク」というパーツをつければ何回でも取り外し可能。
私はミッシングリンクをつけているのでチェーンをまるごとパーツクリーナーに浸して油汚れを落としています。
※11速のミッシングリンクは自由に取り外しができないようです。。 調査中
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リアディレイラー
リアディレイラーは後輪ハブに固定されているスプロケットのギアを変えるための機械。
ロードバイクについている機械の中で、一番よく使う部分。
右側のSTIレバーを操作してシフトアップダウンを行い、ロードバイクで走行中に一番適切なギアを選択できるようなしくみです。
シフトアップ時は何回でもクリックでき、一度にシフトアップすることが可能。
シフトダウンは1回のレバー操作で3つのギアを下げることが可能。クリック感でどのギアまで落とすか分かります。
登りでトルクがかかっている場合はリアディレイラーに負荷がかかっており、変速操作をすることが難しいので要注意。
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スプロケット
スプロケットは後輪ハブにつけるギアの束のこと。
ギア歯数の組合せが多くあり、走るコースや脚質などにより交換して走ることが可能。
スプロケットの組合せは「12−25T」などと表記される。
意味は「12枚の歯数のギアから25枚の歯数のギアが組み合わさっています」というもの。
10速の場合「12,13,14,15,16,17,19,21,23,25」の組合せ。
11速の場合は「12,13,14,15,16,17,18,19,21,23,25」の組合せとなり、「歯数18」のギアが増えます。
これにより12枚から19枚まで歯数差が1段ずつとなり、変速時のショックが少なく脚への疲労が低減できるように。
11速のメリットはこのような部分で出てきますね。
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後輪ブレーキ
前輪ブレーキと違い、ロードバイクではあまり使われないのが後輪ブレーキ。
左手のブレーキレバーを引いて操作します。
私の感覚では、そこそこの速度で後輪ブレーキを使うと比較的簡単に横滑りする感じあり。
そのため後輪ブレーキを使うのはフルブレーキングのときくらい。
ほとんどが前輪ブレーキに頼ってますが、個人差があるので色々と試してみてください。
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まとめ
用語集的に使えればと考えて書き始めましたが、文章量が多くなりすぎたかも。。
結構マニアックな視点で書いているため、一般的なロードバイクのパーツ名称を紹介している情報と比較してボリュームが大きくなってしまったようです。
分かりにくければ修正していくので、気になったことがあればコメントください!
こんにちは。
ブラケットの位置やケイデンス90回転、フルブレーキやチェーンキャッチャーなどなど!
本当に勉強させて頂いてます!まだまだ自分では手が出せない所がありますが、少しづつ手を入れて行ければと思います。
ちなみに、私が薦められてるサイクルコンピュータはポラールV650です。よろしければ、御意見など頂ければ幸いです。
sakurakasaneさん、コメントありがとうございます!
ポラールV650、とてもいいサイクルコンピュータですね!
ただ、ポラールのパワーメーター以外はデータが取得できないので、いつの日かパワートレーニングする可能性が「少しでも」あるなら慎重になった方がよいです。
私は元々ポラール派で2製品を愛用していましたが、パワーメーター購入に伴い泣く泣くサイクルコンピュータを変更した経緯があります。。
ターニーは無視ですかそうですか
ターニーのことを完全に失念していました><
大変失礼しました。。
記事を修正させていただきました!
パイオニアのパワーメーターの記事、とても興味深く読ませて頂きました。
トレーニングの効率化は理想的で、素晴らしいと思います。ただ、まだ自分の目的目標が定まって無く、ただ乗ってるのが楽しいだけですので、将来的にパワーメーターを購入するかは未定ですが、興味津々です(笑)
まだ乗り出して1ヶ月、総走行距離は300キロ程度だと思われます。
ショップ店員は、ポラールの高グレードのサイクルコンピュータを勧めて来ますけど。それならば、パイオニアのサイクルコンピュータの方が良いような気がしますね。
余談ですが、先日、タイムトライアルジャパンの大会を見に行き、来年はノーマルクラスで参加しよう!と言う話はしてたので、当面の目標はそこですね。
sakurakasaneさん、コメントありがとうございます!
タイムトライアルレースへの参加を決めているのは、とても具体的な目標ですね!
その前提で選ぶ「サイコン」はとても良いネタでしたので、記事に使わせていただきました。
先ほど「sakurakasaneさんへのおすすめなサイコン」を想定した記事をアップしたので是非ご参考ください