ロードバイクのホイールは良いもの(高いもの)に替えると速くなるのか?
その答えはYES。
ただ、「世の中に溢れている情報とはちょっと違うな〜」というのが本音。
鉄下駄練習用ホイールを使い続け9年。
初めてアルミリムの最高峰ホイール「フルクラムレーシングゼロcult」に履き替え2000キロ走って分かったことをお伝えします。
ホイールを替えるだけでは速く走れなかった、、
ホイールを替えたらタイムどれくらい縮まるのかな♪
と興奮していつもの河川敷の往復コース14キロでTT実施。まっ平らでUターン時以外は信号ストップなどなしのコース。
走っている最中は「やっぱり回転が軽くて速い!!」と感じ気持よく走り切る。
でタイムは・・・
いつもと変わらず
あれっ!? なんで?? 風がいつもより強かったからか?
その後も2回ほど試すもタイムは今までの最速タイムには届かず。。
今まで使っていたロードバイクホイールよりもフルクラムレーシングゼロcultは、明らかに軽く回る。
向かい風ではホイールが後押しをしてくれるような感じもある。
ところがタイムが出ない・・・
ホイールを替えたらペダリングが変わる
10回ほど練習すると、それまでの鉄下駄ホイールと同じような乗り方でレーシングゼロcultを回してはいけないことに気が付き、トルクをかける乗り方に変更。
そうすると、今まで回すことが全くできなかった52T-13Tなどの重いギアも回せることが判明!
脚は痛いものの回せてしまうので、ビッグギアのケイデンス85回転くらいでTT実施。
その結果14キロの平坦往復コースで過去最高のタイムが!!
今シーズンのベストタイムが22分19秒(平均速度37.5km/h)程度だったところ、21分3秒(平均時速39.7km/h)と一気に1分以上短縮!
過去最高タイムの21分46秒も43秒も短縮してしまう結果に。。
レーゼロにホイールを替えて約一ヶ月、試行錯誤してペダリングを思い切り変えた結果。
あまりにも違いすぎて笑っちゃうほど。
どうやら、ホイールによって乗り方というものがあるみたいです。
フルクラムレーシングゼロCULTのレビュー
ということで、自分の場合はトルクをかける乗り方をしたら平坦で維持できるスピードが明らかに速くなり、TTでも結果が出たフルクラムレーシングゼロのレビュー。
ちなみに正式名称は「FULCRUM RACING ZERO 2WAY-FIT CUSTOM」というモデル。
ものすごく回る「CULTベアリング」を搭載した限定版のホイール。
ライダーのスペック
身長:173cm
体重:56kg〜57kg
FTP:240w〜260wくらい
好きな走り方:何度もアタックするパンチャー的な走り、レース
比較対象のホイール
後輪:鉄下駄ホイールのパワータップ手組みホイール。1030グラムくらい
前輪:マビックキシリウムエキップ2006年モデル。ロードバイク完成車についてたもの。頑丈
フルクラムレーシングゼロの購入価格
購入は知る人ぞ知る登録制通販サイト「bicinet-sana」。
定価は税込み20万くらいで購入価格は税込み145,087円。
自分にとってはすっごく高いホイールで、半年以上悩みました。 ※超円高のときは安く買えたんですけどね、、
さっきサイトを見たら限定版だったので既になくなってました、、
平地の巡航速度
最初は軽いな〜と思いつつそれほどスピードは変わらず。
トルクをかける走りを会得してからは平均で2キロくらい巡航速度が変わりました。
常用するギアは2枚くらい重くなり、ケイデンスは5〜10遅くなってます。
脚にかかる負担は増えましたが体も鍛えられている感じがします。
ヒルクライム
あんまり登ってないですが登りでもよく回ります。
決してメチャクチャ軽いホイールではないですが、回転は本当に軽いです。
白石峠は残り1.5キロくらいで両足が痙攣したものの26分を切りました。
ベストタイムが25分40秒くらいだったので、痙攣してなければ間違いなく更新してます。
よく回るから最初に飛ばしすぎ、体がその強度に耐えられなかった感あり。
アタック
平坦レース形式で練習したときのアタック感は、今までのホイールとそれほど違いはありません。
ただ、トルクをかけたアタックは反応が良く、疲れはてて回せない状態でも体重をかけたガチャガチャペダリングで前に進む感じあり。
ちなみに、剛性の高さを裏付けるこんなことが。
ホイールはレーゼロ、フレームは柔らかいアンカーRFX-8でスプリントで一踏みした直後にチェーンが外れたことが。
今までRFX-8で何度もスプリントしてますが、こんなことは初めて。
おそらく、レーゼロの剛性が高すぎてスプリントのパワーでたわむことがなく、フレームがたわんでしまいチェーンが外れた可能性が。
コーナーリング
これは凄いです。ピタッと狙ったライン通り危なげなくコーナーリングできます。
私はコーナーの進入スピードがかなり速いようなのですが、ちょっと速いかな〜と思いつつコーナーに進入しても全く危なげなくどっしりとした挙動。
剛性が高く真円率が高いからこその安定感だと感じます。
メンテナンス
2000キロ走った現時点では、ちょっとラチェット音が大きくなってきたのが気になるくらい。
「ハブのがたが出やすい」という前情報がありましたが、今のところノーメンテで問題なし。
CULTベアリングはグリスを必要としないので、メンテナンスはすごく楽できそう。
まとめ
まだ2000キロ程度ですがレーシングゼロCULTは本当に自分にとって最高のホイール。
高いホイールだからずっと悩んでましたが、買って良かった!
ちなみにホイールを替える前と比べると明らかに走れるようになってます。
ただ、剛性が高くよく回るホイールは、ある程度の脚力や乗り方を求められることも事実。
以前、レーゼロを貸してくれた友人は「硬すぎる」ということで数ヶ月で売却してましたし。。
イメージですが、レーシングゼロの性能を発揮できる脚力の目安は「平地無風で20分を35km/h以上の速度で走れる」くらいかも。
そこまで脚力がない状態で手に入れても「硬すぎて脚にくるホイール」と感じてしまいそうです。
万人に対して勧められませんが、「ゆくゆくはレースで表彰台に立ちたい!」と思いトレーニングしてるならオススメです!
レーシングゼロナイトの紹介記事
2015年からレーシングゼロはフルモデルチェンジ。
レーシングゼロナイトはブレーキ面が黒くて見た目カーボンホイールみたいで格好いい。
しかもノーマル版はかなり安い。公表されてからホイールを購入したので、すごく悩みました。。
参考記事:フルクラムレーシングゼロナイト登場でノーマル版が超お買い得!