【フルクラムレーシングゼロ】インプレ

フルクラムレーシングゼロ

フルクラムレーシングゼロは、フルクラムの「アルミリム」ロードバイクホイールのフラッグシップです。

価格も結構いいのですが、友達に借りてみたところ「驚くほど高い剛性でかかりがメチャクチャ良い」ホイールだったのでインプレしてみます。

フルクラムレーシングゼロとは?

フルクラムレーシングゼロは、カンパニョーロから分社化した「フルクラム社」のロードバイクホイールです。

先日ご紹介した「フルクラムクアトロ」も同じフルクラム社のロードバイクホイールです。

フルクラムは、アルミリムシリーズ「レーシング」シリーズをラインアップしていますが、その最高峰が「フルクラムレーシングゼロ」です。

一番廉価なモデルはレーシング7、ついでレーシング5,レーシング3、レーシング1と続き、一番高性能で高価格なホイールがレーシングゼロです。

フルクラムレーシングゼロが他のラインナップと一番違う特徴は、CULTベアリングという機構です。

グリスのいらないセラミックベアリング「CULT」テクノロジーを採用。グリスが不要なため、回転抵抗が大きく減少すると同時に、軽量化も果たしています。

出典:フルクラムブランドインフォーメション

この機構のおかげで、「よく走る」ホイールになっているのですね。

フルクラムレーシングゼロのインプレ:良いところ

友達に借りてすぐ感じたのは、「進む!」ということ。

最初の10こぎくらいでの印象なので間違いない感覚です。

ロードバイクのホイールには、「フルクラムクアトロ」のような35km/h以上で初めて効果が分かるホイールもありますが、レーシングゼロは高い剛性が乗った瞬間に分かるほど違います。

具体的には、同じようにペダリングしても勝手に進んでしまうのでシフトアップをこまめにする必要がでてきます。

いつもと同じような力の入れ方でも、スピードが1キロくらい違ってくるほどです。

特にフルクラムレーシングゼロの良いところは、ダンシングでスプリントしたときの「キレ」「レスポンス」が良いところです。

一瞬で反応してくれるホイールってこういったものなんだなー、と初めて経験しました。

フルクラムレーシングゼロのインプレ:ダメなところ

フルクラム RACING ZERO レッドブラック 2-WAY FIT カンパ用 前後セット

逆にフルクラムレーシングゼロのダメなところは「脚を使う」という一点ですね。

高い剛性をもったホイールなので地面からの抵抗をすべて体に跳ね返してきます。

レースでは路面情報をシビアに伝えてくれる良い面ですが、ロングライドなどではちょっと厳しいですね。

脚を常に使っているので、地脚があまりない私には長い時間のレースなどでは辛いと思います。

レーシングゼロ:タイプ別のオススメ度

メリット・デメリットを書きましたが、あなたがどのタイプかによってレーシングゼロの価値は変わってきますのでまとめてみました。

レース初心者

距離の長いレースを走らないレース初心者の方には、レーシングゼロはオススメです。

市民レースのクリテリウムでは抜群のレスポンスの良さを発揮できるのではないでしょうか。

ただ、5時間耐久レースをソロで走る場合などは、もっと脚に優しいホイールを選ぶ方がよいでしょう。

初めてホイールを買う方向け参考記事:ロードバイク初心者がロードバイクホイールを買おうと思ったときチェックすべき3ポイント

レース中上級者

どのレースでも対応できる万能ホイールとして重宝します。

ツールド沖縄210キロなどは脚に自信がないと後半キツくなってくるので注意が必要ですが、ほとんどのレースで使えるホイールです。

ロングライドが主な方

平均スピードが30キロ以下程度でゆっくりとロングライドする方にはあまりオススメできません。

最初はいいですが後半脚が回らなくなり、ロングライドを楽しめなくなってしまいます。

35mm程度のカーボンホイールだと脚に優しく山も走れるので、ロングライドを楽しめるはずです。

参考記事:はじめての【ロングライド】で準備しておきたい6アイテム

ヒルクライマー

オススメです。

軽量ホイールとは言えませんが効率よく脚で作った力をホイールが地面に伝えるので、効率の良さをつきつめるヒルクライムにも十分対応できます。

力をかけても横によれないので、ダンシングを多用するヒルクライマーの戦闘力を高めてくれるはずです。

フルクラムレーシングゼロのまとめ

驚異的なレスポンスをもつフルクラムレーシングゼロは、短距離のレースに出る場合には最高のロードバイクホイールです。

価格は10万円以上とお高いですが、どんなシチュエーションでも楽しめる素晴らしいホイールです。

リセールバリュー(中古価格)も高いので、試してみてはいかがでしょうか?

関連記事:【フルクラムクアトロ】平坦速度アップならこのロードバイクホイール

参考記事:ロードバイクレースに出たいときチェックすべき17ポイント