スプリンタースイッチ。なんだか秘密兵器みたいな名前ですが、まさにその通り。
とはいってもニトロスイッチのように押すだけでスピードアップする機能ではもちろんありません。
ロードバイクの下ハンドルの内側に付ける電動コンポのシフトチェンジ用のスイッチ。
下ハンドルをもちながらリアディレイラーの変速が簡単にできるスプリンタースイッチ導入のメリットをお伝えします。
スプリンタースイッチとは
スプリンタースイッチはシマノの電動コンポDi2に接続して使うリアディレイラーを変速させるスイッチのこと。
標準では付属していないオプション製品です。
写真のように下ハンドルの内側に配置し親指の腹部分でスイッチを操作させるのが標準的な使い方。
わざわざ指を離さずともシフトチェンジができるのでスプリントの際など力を入れたまま変速できるのがウリのスイッチです。
半年スプリンタースイッチを導入しなかった理由
スプリンタースイッチを付けた方が良いのは分かっていたつもりでしたが、二の足を踏んでいた理由を挙げます。
スプリンタースイッチ導入を足踏みした理由
- オプション製品で1万円以上する製品
- バーテープを交換する必要がある
- なくても電動コンポは楽ちん
- 本気スプリント時はシフトチェンジの余裕がない
といった理由で、スプリンタースイッチを半年以上導入しませんでした。
スプリンタースイッチをレースで使った感想
周りでDi2を利用している方のほとんどがスプリンタースイッチを付けはじめ、口々に「スプリンタースイッチは必須」というのでとうとう購入。
購入して5日後にはクリテリウムレースに参加したのですが、結果は優勝 ^^/
もちろんスプリンタースイッチだけのおかげではないですが、レース最中は終始下ハンドルを持ちっぱなしでコマメにシフトチェンジし脚を温存できたことが大きな理由。
脳が左右分かれているからか分かりませんが、右手の操作で「シフトアップ」左手の操作で「シフトダウン」とシンプルな操作のおかげでシフトチェンジが自然に行えレース展開に集中できました。
ギアチェンジのスピードも何故だか分かりませんがシフトレバーを使うよりもスプリンタースイッチの方が速い気がします。
おそらく通常のクリテリウムレースよりも1.3倍くらい多めにシフトチェンジしていたはずです。
スプリンタースイッチのデメリット
スプリンタースイッチを使い始めて唯一デメリットと感じるのは間違って左のシフトレバーでリアディレイラーのシフトダウンをしようとしてしまうこと。
下ハンを握っていればスプリンタースイッチで変速しますがブラケット持ちのときは右手一本でリアディレイラーを変速。
これが違和感ありまくりで左手のシフトレバーを操作してしまいます。
結構なスピードで走っているときに操作してしまうので、フロントディレイラーがインナーに変速されバランスを崩し落車しそうになったことも、、
それくらい右でシフトアップ左でシフトダウンを行うスプリンタースイッチの操作は脳にとって自然だと感じます。
スプリンタースイッチの取り付け7ステップ
スプリンタースイッチの導入は比較的簡単ですが、初めてだと結構戸惑うことも。
分かりやすく取り付け方法をご説明します。
- バーテープを外す
- スプリンタースイッチを接続&動作確認
- ローラー台でペダリングし位置を決めマーキング
- 両面テープを外し固定
- 補助バーテープのスイッチ部分をカット
- カットした補助バーテープを取り付け
- バーテープの取り付け
1.バーテープを外す
スプリンタースイッチを配線するにはバーテープを外す必要があります。
あなたはバーテープ交換をショップに任せているかもですが、自分で交換できるとメリットがたくさんあります。
詳細記事を書いていますので、バーテープ交換をまだ行ったことがないのであれば是非ご覧ください。
2.スプリンタースイッチを接続&動作確認
シフトレバーの根本にある配線箇所にスプリンタースイッチのコネクタを接続します。
私が迷ったのは右と左どちらに接続するかという疑問。
L,Rといった表記がスプリンタースイッチにないので、、
試したところ、同じスプリンタースイッチを左につけたら左、右につけたら右と認識してくれました。
スプリンタースイッチ自体に左右差はなく、電気配線で左右を識別してくれるんですね。賢いです!
3.ローラー台でペダリングし位置を決めマーキング
一番大事なのはスプリンタースイッチの位置決め。
下ハンを持ったときの親指すぐ上に配置するようにすると楽にシフトチェンジできますが、適切な位置は個人差が大きいと思います。
私の場合は左右で高さが1cmくらい違いました。左の方が1cmくらい低い状態。
これは実際にローラー台で下ハンをもち3分ギリギリもつくらいの強度で走ったときの下ハン位置を元にしています。
スプリンタースイッチは両面テープで取り付けるまではいくらでも動かせるのでいろいろ試してみてください。
位置が決まったらマジックペンなどでマーキングしておきましょう。
4.両面テープを外し固定
マーキングした位置でスプリンタースイッチの両面テープを外し固定します。
スプリンタースイッチの大きさにカットされた両面テープが付属しているのですが、これはどうやら失敗した時や新たにハンドル購入した場合などに使う用途で付属しているようです。
私はスプリンタースイッチに最初から両面テープがついていることを見落としていました、、
5.補助バーテープのスイッチ部分をカット
新品のバーテープには10cmくらいの補助バーテープ(目隠し用)が付属していると思います。
スプリンタースイッチではこれを繰り抜いて使います。
くり抜く大きさはスプリンタースイッチに付属している工具を当ててカッターナイフでカット。
バーテープの真ん中くらいでカットするのがお勧めです。
6.カットした補助バーテープを取り付け
繰り抜いた補助バーテープを取り付け。
7.バーテープの取り付け
いよいよバーテープの取り付けです。
これは普通のバーテープ取り付けと変わりませんが、補助バーテープをうまく押さえつけるように巻くと良いと思います。
勝負どころでは下ハンを握る力がかなり入りますので、できるだけバーテープはずれないように少し引っ張りながら巻くのがコツです。
まとめ
電動コンポを利用する大きなメリットはスプリンタースイッチを使えることかも。
下ハンだけでなくブラケット持ちでも使いたいほどですがスプリンタースイッチのコネクタ形状は特殊で、一つのシフトレバーで一つのスプリンタースイッチしか付けられません。残念、、
たかがシフトチェンジ、されどシフトチェンジ。是非お試しください!
優勝、おめでとうございます\(^o^)/
さすがですねぇ!素晴らしい!
そしてスプリンタースイッチ、良いですね。
いつかは電動を導入したいものです。
富士ヒルの前夜祭で試乗して来ます(笑)
sakurakasaneさん、ありがとうございます!
運がとても良かったです!
電動コンポで十分満足してましたが、スプリンタースイッチは別物です。
今までなんで使わなかったんだろうと、ちょっと公開しています^^;
富士ヒルもうすぐですね! がんばってください!